がくちょうレポート

21世紀の教育と幸福

ヤバすぎる世界が訪れた。もうダメだ。いや、最高だ!

がくちょうです。

 

さて、あっという間に「GPT-4」が発表されました。

 

なんてこった。

 

俺たちはどうしたらいいんだ。

 

ということで、今日はこれから私がどういった方向に自分の仕事やビジネスを進化させるつもりか、ということを整理したいと思います。

 

①エンタメ領域へのガチの進出

1つ目の方向性はすごくわかりやすくて、4年前から色々とテストしてきていた「Eスポーツ」という領域に、自分のビジネスの中心点をシフトしていくという話です。

 

物より体験

知識より感情

 

が大切にされていく世界において、Eスポーツという領域はむしろ拡大していくでしょうから、シンプルに成長分野にシフトする感じになります。

 

動画メディアを中心としたエンタメ性の高いチャンネル運営と、攻略系のガチのテキスト+画像のメディアで2つの媒体を作っていき、広告モデルで収益化します。

 

加えて、体験型のEスポーツジムをオンラインで構築し、ユーザー課金型のビジネスも行います。

 

これが1つ目の、めっちゃわかりやすくて、すでに決定している事業シフトの部分。

 

代わりにやってもらったら意味がないもの+成長に人間同士のかかわりが必須なもの

エンタメ領域といっても色々あるのですが、私がEスポーツ領域にドライブしようと思っているのは、

 

  • 人工知能に代行してもらったら意味がなくなる
  • 人間同士のかかわりが必須

 

という2つの要件をEスポーツが満たしているからです。

 

今後、人工知能は私たちが想像できるレベルをはるかに上回って、人類の生産性を上げていってしまうと思いますが、その時に

 

「人間同士が助け合うという意味でのビジネス」

 

というものも、大幅に縮小すると考えています。

 

理由は簡単で、そもそも人間同士で助け合わなくても、高確率かつ高精度に人工知能や機械に助けてもらえるからですね。

 

2023年、ついに人間を助けてくれる存在として、自分で考えて自分で動けるようなものが誕生してしまいました。

 

こうなると、そもそもこれまでの「自分じゃできないことを、自分じゃない人に専業化してもらって、助けてもらう」という意味での「ビジネス」と呼ばれていた行為が、必要なくなっていきます。

 

ビジネスの原点は、「分業化と専業化による生産性の向上結果を、相互に取引することで全体の生産量を伸ばす」という行為です。

 

しかし、これからは「あらゆるジャンルのアウトプットを一流レベルで再現できるスーパーアシスタントが誰でもいつでも使える」という状態になります。

 

こうなると、分業も専業も必要ありません。

 

そして、分業と専業を人間がしなくてよいなら、生産や問題解決に従事する「人間の数」は極めて少量で良くなります。

 

これは人間の欲求がどのように変化しようとも、関係ありません。そもそもビジネスや働くという行為自体が「人間がやる」という前提でスタートしており、だからこそ分業化と専業化が必要だったわけですから、それが「人間じゃなくてもほとんどできる」という風な前提に変われば、どのような欲求であれ「その欲求を満たすために必要なホモサピエンスの数は限りなく少ない」という風な条件が整ってしまいます。

 

つまり「高次な欲求にスライドしていくから、人間の仕事は減らない」「別の産業が生まれて、そこで人は働くことになる」というようなレベルの話ではないのです。

 

「今後はどんな欲求に基幹がシフトしようと、どんな産業が新しく生まれようと、それを満たして成立させるために従事する必要があるホモサピエンスは限りなく少なくてよい」

 

という状態になるということです。

 

人間より生産性の高いものがあるのですから、当たり前です。

 

ただし、前述したように

  • 代行してもらうと意味がなくなるもの
  • そもそも欲求を満たすために人と人のかかわりが必須なもの

という条件を満たしているものは、人間が自分で成し遂げる必要があり、それを成し遂げるために他者の手助けが必ず必要になります。

 

その領域には、「人が人を助ける」という意味合いでの「ビジネス」が存在する理由が残っています。

 

代表的なのは、チームスポーツのスクールなどですね。

 

ただし、個人競技で身体操作が必要ない領域だと、人間が必要ないかもしれません。例えば将棋なら、AIの家庭教師で良い気がします。歌が上手くなりたいだけならAIで指導できそうだし、もしくは承認欲求を満たしたいだけなら歌を唄ってAIに褒めてもらうとかで全然いけますからね。

 

上記のように考えて、私は2023年以降に「働く」が残るのだとすれば、Eスポーツは可能性が大きいと判断しました。

 

②ビジネスや起業の支援をどうするか

問題はこちらです。

 

今まで私は、10年間以上も「新規事業の作り方」「マーケティング」といった領域を専門分野にして活動してきました。

 

しかし、2023年以降は「今と同じ社会レベルを維持していても、生産に従事する必要があるホモサピエンスは1/100程度で良い」とかいう話になってきます。

 

1/100なら全然マシな方で、確実にもっと少なくてよくなるでしょう。

 

その時、企業は同じだけの利益を上げているにも関わらず、社員はほとんどいないという状況になりますよね。

 

当然、人件費が超圧縮されて、利益率が爆上がりして納税量が増えます。(仕入先の企業も同じように人件費が圧縮されているため、競争原理が働いて原価も下がりますよね。それがサプライチェーン全体で起こるため、あらゆる企業の利益率が連鎖して爆上がりします。)

 

そもそも求人がほとんど無いので、働こうとしてもほとんどの人が無理です。募集が少ないからですね。

 

でも、納税量が増えてますから、社会システムを上手く順応させれば、余剰生産分を「生産に従事できなくなっている人」に回せます。

 

つまり、一部の人間と大量のAIが働いていることで、ほとんどの「働きたいけどそもそも仕事が無い」という人を養うことができるようになるはずです。

 

原理的に考えれば、上記の状態はほぼ確実に実現するでしょう。

 

ビジネスは「良い人生の認識」の奪い合いである

そもそもですが、ビジネスというのは「何が良い人生なのか」という、言ってみれば「クオリティオブライフの定義」を奪い合うという活動です。

 

で、生産に人間が従事する前提の社会では、「生産力を高めて多くの生産物を得ている人間になる」というのがクオリティオブライフの定義として中心を占めていました。

 

しかし、実存が担保された世界では、その定義が大幅に急速に多様化するはずです。

 

既に先進国では始まっている現象ですが、つまり「何をもって良い人生とするのか」という感覚、価値観、常識、定義のようなものが人によって全く違うという状況が起こります。

 

その中で、人間の役割は

 

  1. 豊かさの定義を発見し
  2. それを自分自身が探求しながら
  3. 他者にもその豊かさを共有し
  4. その結果として自分の望んでいる状態を実現する

 

という作業に集約されていきます。(自分発の小さな宗教を作っていくようなイメージですね)

 

人によって、「望んでいる状態が何なのか」は大きく変わってくると思いますが、およそほとんどの場合は「他者からの感謝と尊敬」という報酬になってくるでしょう。

 

上記のような報酬は、物理的な要因に付随しなくなっていくため、他者から強奪しづらく、自身の行動と徳を積み重ねることでしか得られなくなります。

 

そして、上記のような方向性はすでに始まっており、2023年以降に劇的に加速するでしょう。

 

ビジネスの目的の内部比率が変化するだけ

そう考えると、人工知能によっておこる変化に関しては、「ビジネスを行う目的」の部分が、これまでは

 

金銭的報酬:80%

自己実現:20%

 

とかの比率だったのが、

 

金銭的報酬:20%

自己実現:80%

 

みたいに逆転していくだけという風にも捉えられます。

 

そして、ビジネスに従事したがる人間は「他者からの尊敬と感謝を得たい」という欲求が強い人間に限られていくでしょう。

 

言い方を変えると、

 

人生を楽しむ方法を見つけ出し、実際に誰よりも自分が楽しむこと

それを周りにうまく共有して、一緒に楽しめるようになること

豊かさの共有によって、自分が得たい報酬を得られるような仕組みを作ること

 

の3つを行うことが、知能革命後の「働くこと」になっていくということです。

 

上記を踏まえて、今後の私の「ビジネスや起業の指導」という領域についての再構築を行っていく予定です。